あなたは生徒さんに何を教えていますか?
英会話教室の先生でしたら、「英会話・英語」
ピアノ教室の先生でしたら、「ピアノ」
ヨガ教室の先生でしたら、「ヨガ」
ということでしょうか?
「当たり前じゃん!」という声が聞こえてきそうですが、
私はそうではないと思っています。
例えば、私の教室では発表会が近くなっておりますので、
もちろん発表会に向けてレッスンしております。
しかし、それだけではありません。
何だと思いますか?
答えを先に言ってしまいますと、
「マナー」についても指導しております。
「こんなこと言わなくても常識だからわかるよね?」
と思うことでも、念の為にお伝えします。
例えば、時間管理、体調管理、服装等を
きちんとお伝えするのも、先生の役目だと思っているからです。
ここで、少し私の幼い頃の体験談をお話しますね。
私は小さい頃、楽器はバイオリンとピアノを習っており、どちらも夏に発表会がありました。
教室も違いますので、それぞれ特徴があり子どもながらに面白かったのを記憶しております。
私が出演したピアノの合同発表会での出来事で事件は起こったのです。。
自分の演奏が終わり、私は一息ついていました。
自分の出番が終わっているので余裕で、他の生徒さんの演奏を聴いていました。
そんな中、今でも忘れることのできない生徒さんがいました。
本番にも関わらず、
ヨレヨレのTシャツとジーパンで出演していた女の子がいたのです…!(◎_◎;)
そのような生徒さんが数名いるなら目立たなかったと思うのですが、
周りは女の子であればドレスやワンピースを着ています。
そりゃー、必然的に浮きますよね…??汗
その生徒さんが出てくるやいなや、
周囲の雰囲気が変な雰囲気になったのを今でも覚えています。。
そしてその子もその雰囲気を感じ取ったのか、
演奏が終わるとお礼は首だけコクリと下げ、
舞台から逃げるように立ち去っていきました。
もちろん、演奏はボロボロ。。
この状態、誰を攻めますか?
「保護者」
という方もいらっしゃると思います。
「自分の子どもが発表会に出るとなると、普通はフォーマルな服装にするよね?」
と思うかもしれません。
もちろん、保護者にも責任はあります。
でも一番の責任は、その生徒さんの先生だと、私は思います。
当時は子どもだったので何も思わず、「発表会なのに普段着で出る子もいるんだ〜」
と思ってたのですが、今なら分かります。
その生徒さんの先生は、もう少し発表会のマナーについて教えてあげるべきだったと思います。
恥をかいて、かわいそうなのは生徒さん。
指導も大切ですが、専門分野さえ指導したら良いという考え方は私は嫌いです。
このようにマナーを学んで、成長していくということも大切だと、
自ら経験した発表会より感じた場面です。
今回例にあげた生徒さんのようにならないためにも、
私はお子様の場合は保護者さまにしっかりとお伝えするようにしております。
もちろん分かっている保護者の方がほとんどですが、念の為に。
そして、人の演奏を聴くというマナーについても、徹底したいと思っております。
演奏は完璧でもマナーが悪い子に育たないようにしたいですからね。
マナーについては、先生だけ言っても効き目がありません。
しっかりと保護者の方にお願いすることが大切だと感じております。
これは普段、保護者の方とよくコミュニケーションしていると、話しやすいです!
専門分野も大切ですが、しっかりとマナーある生徒さんに育てるのも
講師の役目だと改めて気付きました。
そしてそれが、教室の生徒さんの質に関わってくるのではないかと感じます。
まっ、マナーに関しては大人になってからもずっと通用しますからね。
大人の生徒さんは大丈夫ですが、初めて出演される方は不安のようです。
あらかじめお伝えすることで、少し顔が和らいでいるのを伺えました。
このように専門分野以外にも今後生徒さんに伝えていくことは
たくさんあるなと改めて思いました!
今回は私の発表会の例についてお伝えしましたが、
普段あなたは生徒さんに何を教えているのか?を考えてみましょう!
あくまでも「マナー」は一例に過ぎません。
一度初心に戻ることで、生徒さんとの向き合い方が変わるかもしれませんね。
少しでもあなたの教室の参考になれば幸いです。